えーと。とにかくすぐさま
『ドニー・ダーコ』を観よう! 『ドニー・ダーコ』を観てない人は映画やSFや哲学について語る資格はないかもだぞ、くらいのことを言っておいて、今回は終わりにしたいんだけど……。つーか、どこが“いい”のかを細かく説明されても面白くないだろうし、どっちにしろネタバレになっちゃうのだ。メイン・モチーフもいわゆる「多感でセンシティヴな青春」ってヤツなので、語り間違うと、たぶん感じやすい繊細な心を持った熱狂的『ドニー・ダーコ』ファンあたりに顰蹙を買うかも……うーむ。こういう「私/僕だけがこの映画を本当に理解できる」的な仕掛けを内蔵した作品って、下手をすると電波入ったみたいな書きぶりした方が似合うかもしれんから厄介で、主人公の「電波入ってる」D・D君に寄り添いたくもなりつつ、それもなかなか危うい気分なのだ。だから今回は
『タイムマシン』のネタバレな話などから、『ターミネーター』経由で『サイン』やら『Retunerリターナー』やらまでちょいと触れて、長〜い前ふりとしようと思う。というか前ふり話のつもりだったのだが、タイム・トラベルのパラドックスめいた迷路をわかりやすく書こうとしたら、えらい長さになっちゃったのだ。トホホ。