[ザ・メキシカン]

監督:ゴア・ヴァービンスキー/製作:ローレンス・ベンダー/出演:ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、ジェームズ・ガンドルフィーニ他/2001年アメリカ/2時間3分/配給:ギャガ・ヒューマックス/4月21日(土)より 東京:日本劇場 大阪:北野劇場ほか、全国東宝洋画系にてロードショー
:『ザ・メキシカン』オフィシャルサイト

5年前、とんだドジを踏んだせいで組織のために働くことになったジェリー(ブラッド・ピット)は、“最後の仕事”としてメキシコ行きを命じられる。伝説の拳銃<メキシカン>と、それを持っているベックという少年をLAまで運ぶのが今回の使命だ。しかし突然のメキシコ行きを告げられた恋人のサマンサ(ジュリア・ロバーツ)は、ジェリーに見切りをつけ、自分の夢を叶えるためにラスベガスへ行ってしまう。組織から足洗うためにメキシコへ向かうジェリーとラスベガスへ車を飛ばすサマンサ。だがそれは危険な旅の始まりだった…。

「パルプ・フィクション」のローレンス・ベンダー製作、ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの初共演。それだけで、誰だって観てみたいと思うだろう。ブラッド・ピットはドジで気の弱い男、ジュリーをとても魅力的に演じているし、ジュリア・ロバーツも勝ち気だけど可愛らしいサマンサを生き生きと体現している。でも!個人的に注目して欲しいのはジェームズ・ガンドルフィーニ演じる、タフで繊細な殺し屋のリロイ。見るからに強そうな(実際とてつもなく強い)リロイが、サマンサに秘密を見破られたり、恋の悩みを相談したりするシーンは絶対に見逃せない。とにかく登場人物が(脇役も含めて!)とても魅力的な作品。ぜひ劇場に足を運んで観てほしい。

Text : nakamura*UNZIP

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