[ジーザスの日々]

監督・脚本:ブリュノ・デュモン/キャスト:ダビット・ドゥーシェ、マジョリー・コットレール、カデール・シャトゥーフ他/1997年フランス/96分/配給:ビターズ・エンド

失業中のフレディは仲間とバイクを乗り回したり、彼女マリーとのセックスにふけったりして空しい気分をごまかし無為な日々を送っている。そんなある日、アラブ系の青年カデールがマリーにつきまとわることにより、フレディの心の内にある空しさは狂気へと変貌して、物語は進んでいく。

全ての出演者がプロの俳優でないにもかかわらず、彼らが演じる人物は皆とても自然な姿でスクリーンに映し出されています。特にフレディとつるんでいる仲間達それぞれが、とてもキャラが立っていて仏版ずっこけ3人組(3人じゃないけど)といったところ。彼らを見たら、ついつい中学高校時代を思い出してしまうのでは・・・。若さを持て余し、特に大きな目標を見出せないことから生まれる空しさ。誰もがかつて経験したことがある感覚を生々しく描いています。人間の「生」とか「死」とかそういった難しいことを考えずに、等身大の登場人物を観て感じ取ることをお勧めします。

Text : shinji

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