[リトル・ニッキー]

監督:スティーブン・ブリル/制作:ロバート・シモンズ、ジャック・ジャラプート/脚本:ティム・ハ−リヒ、アダム・サンドラー、スティーブン・ブリル/出演:アダム・サンドラー、パトリシア・アークエット、ハーベイ・カイテル、クエンティン・タランティーノ 他/2000年/アメリカ/93分/配給:ギャガ・ヒューマックス
:『リトル・ニッキー』オフィシャルサイト

ニッキー(アダム・サンドラー)は、地獄を統治する魔王一家の末っ子。ニッキーはヘヴィメタに夢中で、毎日をお気楽に過ごしていた。そんなおり、魔王であるパパ(ハーベイ・カイテル)の引退時期がやってくる。血気盛んな二人の兄、エイドリアン(リス・エヴァンス)とカシアス(トミー・“タイニー”・リスター)はもちろん次期魔王の座を狙っていた。しかし、魔王は息子達が魔王をつとめるにはまだ早すぎる、と引退時期を延期する。魔王の決定に腹を立てたエイドリアンとカシアスは人間界に新しい地獄を築こうと、魔王の治める地獄を後にする。そのとき地獄の門が氷で覆われ、悪の魂を地獄に受け入れることが出来なくなってしまう。悪の魂がないと、魔王は肉体を維持することが出来ない。そのため、魔王の身体はしだいに崩れ始める。ニッキーは、二人の兄を見つけて父親が消え去る前に連れ戻し、地獄を元通りにするという使命を与えられる。初めて人間界へ行くニッキ−はパパを、地獄を救うことができるのか!?

ニッキー役を『ビッグ・ダディ』、『ウォーターボーイ』のアダム・サンドラーが好演(怪演?)。映画中ずっと顔をひん曲げたまま、ひたすらボケまくってます。その他の出演ではタランティーノが演じるキレた盲目の神父がインパクト大で要注目。またヘヴィメタのカリスマ、オジー・オズボーンも重要な役で出演しています。音楽監督は『フットルース』と『トップガン』のレコード・レーベル・エクゼクティブおよびコンサルタントを担当したマイケル・ディルベック。80sロックをとても上手く使っていて、さすがと思わせます。曲は、出演しているオジー・オズボーンはもちろん、AC/DC、スコーピオンズ、ヴァン・ヘイレンなど。ヘヴィメタの悪魔的でチョットおバカな感じがこの映画にとてもハマってます。93分間、大ボケ、小ネタのオンパレードのおバカ映画。何も考えずにギャハハと笑いたい人はぜひ劇場に。

Text:niimura [UNZIP]

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