[天国から来た男たち]
監督:三池崇史/出演:吉川晃司・山崎努・大塚寧々・遠藤憲一・水橋研二・翁華栄・北見敏之・及川麻衣・金山一彦他/原作:林洋司「天国から来た男たち」/脚本:橋本以蔵・江良至/音楽:吉川晃司/撮影:山本英夫/美術:尾関龍生/編集:島村泰司/エグゼクティブ・プロデュサー:濱崎正信/企画・プロデュース:林由恵/製作:「天国から来た男たち」製作委員会/配給:日活・ハマーズ/2001年/日本/114分
6/16より渋谷シネパレス他にてロードショー!
●公開初日、渋谷シネパレスにて舞台挨拶予定(三池崇史監督、吉川晃司・山崎努・大塚寧々ほか)
:『天国から来た男たち』オフィシャルサイト
早坂幸平(吉川晃司)は三友物産に勤務するエリート商社マン。彼は出張先のフィリピンで冤罪で逮捕されてしまう。刑務所に収容された幸平が見たものは、犯罪者の巣窟だった。
会社や最愛の妻からも見放された幸平は、何もかも失ってしまう。しかし、こんな獄中でも逞しく生きているツワモノの日本人囚人たちがいた。そのボスは刑務所所長と組んで、押収した麻薬を横流しし金儲けしていたのだ。やがて幸平は、ここが心の安らぐ場所になっていることに気づく。そして、お互いを騙し裏切り合いながら、彼らは「天国から来た男たち」と呼ばれることになる…。
観た後、私の心の第一声は『そりゃないよー』だった。だってだって、あまりにも波乱万丈ですごい内容だったのに、最後はまたすごい結末。勧善懲悪が好きな私としては「なんか嬉しい」と納得してしまいましたが、やはりありえない話なのよ、結末喋っちゃいたいわよ、うー。そんな浮世ばなれした内容ですが、それこそ娯楽映画の醍醐味なのです。三池監督って豪快です。一度監督をテレビで拝見しましたが、彼の印象どおり、それ以上の作品でした。
無実の罪で逮捕っていうのは実際にあったら悪夢なんでしょう。でも主役の吉川晃司が「モニカ」の頃よりかっこよく、また舞台になってるフィリピンの風土のせいか、牢獄生活にもあまり悲壮感がなく(ものすごく暑そうだったのは別
にして)てよかったです。 現実には、フィリピンって東南アジアの中でも大統領選挙でもめたりと、胡散臭いイメージがなんとなく付きまとっていたけれど、もうこの映画観ちゃったらそのイメージが固まってしまいました。いいのかしら?でも地獄の沙汰も金次第という言葉もありますが、金次第だって夢がかなうなら、それこそアメリカンドリームならぬ
フィリピーナドリームのサクセスストーリーとして、ある意味、人々に夢を与えているのでは?とにかく、不思議そうな、なんでもアリ、な印象の国フィリピン。一度行ってみたくなりました。
Text : Sun Willow
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