[デュカネ] 小さな潜水夫

監督:オーケ・サンドグレン/脚本:アナス・トーマス・イエンセン/製作:ミケル・オーベル、ペーター・ペック/撮影:ダン・ローストセン/CAST:ロバート・ハンセン、オットー・ブランデンブルク、ボア・オーウェ、ローラ・オーゴ、ユッテ・アビルストロム、イェスパー・アスホルト/配給:M3エンタテイメント/ 2000年/デンマーク/1時間34分
2001年7月20日(金)より、シブヤ・シネマ・ソサエティにて夏休みロードショー!
:『デュカネ』オフィシャルサイト

夏休みを大好きなおじいさんの家で過ごすことになったクリスチャンとアスクの2人の兄弟は、おじいさんの古びた船に乗ってスキューバ・ダイビングを楽しんでいた。ところが、第二次世界大戦時にこの近くで撃沈され、所在が不明だったナチス・ドイツの潜水艦「U-461」が海底に沈んでいるのを2人は偶然見つけてしまう。高鳴る好奇心と、質素な生活を送るおじいさんのために「宝物」を見つけてあげたい一心から忠告を無視し、再び海底へ潜った2人に、とんでもない恐怖の「宝物」が待ち受けていた。果たして2人は再び生き還ってこられるのだろうか・・・!?

アンデルセンを生んだ国、デンマークの映画ということで、どこかメルヘンティックなイメージを想像していたが、「これはSFホラー映画なの?」と思うくらい期待を裏切ってくれた。ナチの置き土産とも言える撃沈した潜水艦を舞台に、“2人の少年とおじいさん”VS“謎のドイツ人達”とのバトルは、ただでさえハラハラさせられるのに、霊の出現やナチの極秘実験など、冷や汗タップリの1時間34分だった。特にU-461につまれている「特殊な荷物」(ナチの極秘実験の産物)が収容されている区画に入るシーンは「入っちゃダメ」と叫びたくなるくらいドキドキさせられた。そういえばアンデルセン童話の原作は、わりと血なまぐさかったりするので、本作品も現代の童話と言えないこともないかもしれない。

まめ知識「U-Boat」
「Uボート」(U-Boat)とは、ドイツ語で「潜水艦」を意味する「Underseeboot」の英語式略語だが、ドイツ海軍が自国の潜水艦の名前を「U+番号」としていたこともあり、一般に第一次・二次世界大戦で活躍したドイツ潜水艦を指す言葉として使われている。第一次世界大戦に敗れたドイツ海軍は、戦艦や巡洋艦といった当時の主力艦の建造を制限された為、潜水艦を中心に戦力を整え、第二次大戦終了までに約1,300隻、20タイプ以上のUボートを建造した。

映画「U-ボート」「U-571」の潜水艦は「V|| C型」と呼ばれるタイプ。「デュカネ」に登場する「U-461」は、実存の型ではない。その後建造された「V|| C41型」をモデルとしているようだ。 V|| C41型の主要目を挙げると、排水量770トン、全長66.5メートル、幅6.2メートル、ディーゼル・エンジンとバッテリー、電動モーターを備え、水上を17ノット(時速約30キロ)、水中を7.6ノット(約14キロ)で走ることができる。兵装は、53.3センチ魚雷発射管5門(艦首に4門、艦尾に1門)、搭載魚雷14本、20ミリ連装機銃2基。
ちなみに実存する「U-461」は、X|V型と呼ばれる。形はまったく異なるが、洋上で作戦中の潜水艦に燃料などを補給する特殊任務の戦艦で、1943年7月3日、大西洋上でアメリカ軍の爆撃機の攻撃を受けて沈没した。

Text : Fumiko Asada

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