[スウィート ノベンバー]

2001年10月27日より丸の内ピカデリー1他、全国松竹・東急系にてロードショー

監督:パット・オコナー/製作:デボラ・アール、アーウィン・ストフ、スティーヴン・ルーサー/撮影:エドワード・ラークマン, A.S.C./脚本:カート・ボルカー/製作総指揮者:ウェンディー・ワンダーマン/編集:アン・V・コーツ,A.C.E./美術:ナオミ・ショーハン/衣装:シェイ・カンリフ/音楽監督:G・マーク・ロズウェル/音楽:クリストファー・ヤング/出演:キアヌ・リーブス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・アイザックス、グレッグ・ジャーマン、リーアム・エイキン(2001/アメリカ/配給:ワーナー・ブラザース映画/120分)

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広告代理店のエリート社員ネルソン(キアヌ・リーブス)は、人間的感情などどこかに置き去りにしたような仕事一筋人間。一方、世の中の基準や価値観をものともせず、自由奔放に生きる(シャーリーズ・セロン)。そんな二人が偶然出会い「あなたを、私の11月だけの恋人にしてあげる。」そして「1ヶ月間、一緒に暮らしましょう。私、問題を抱えた男性を救う能力があるの。」とサラはネルソンに提案する。そしてふたりの奇妙な同棲生活は始まった。

この作品でサラを演じているシャーリーズ・セロン。とにかくかわいいの一言につきる。ショートヘアの金髪が似合い、ナチュラルな中にも華やかさがある。またファッションにも学ぶ事が多く、ニットのマフラーの巻き方などとてもキュートである。ストーリー展開の強引さに、そんな無茶苦茶な、と思いつつかわいいサラならと納得させられてしまうのは、シャーリーズ・セロンが演じているからではないだろうか。

まるで世界の中心のように振舞っていた彼女が、実はもっとも弱い人間であるということが明らかになる後半。そして彼女が自分自身の弱さを認めることになるクライマックス。そんな無邪気な表情から哀しみを含んだ切ない表情まで、シャーリーズ・セロンは見事に演じていると言えよう。ラストに彼女が選択した道。果たして正しかったのだろうか、疑問が残る。しかし結末がどうであれ、私は涙を流してしまった。

この作品でシャーリーズ・セロンにかなり影響を受けてしまった私であるが、彼女のヘアスタイルにしてみようかな、と考えてみた。しかし、冷静になって考えれば考えるほどただのおばチャンになる自分に気づき、チャレンジはしないことに決めた…。

Text : imafuku [UNZIP]

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