[ハリー・ポッターと賢者の石]
HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE

2001年12月1日より、丸の内ピカデリー1、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

監督・製作総指揮:クリス・コロンバス/製作:デビット・ヘイマン/製作総指揮:マーク・ラドクリフ、マイケル・バーナサン、ダンカン・ヘンダーソン/脚本:スティーブ・クローブス/編集:リチャード・フランシス=ブルース/音楽:ジョン・ウィリアムズ/撮影:ジョン・シール/美術:スチュアート・クレイグ/衣装:ジュディアーナ・マコーフスキー/視覚効果監修:ロブ・レガート/キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ロビー・コルトレーン、リチャード・ハリス、アラン・リックマン、マギー・スミス、ジョン・クリーズほか(2001年アメリカ/2時間32分/配給:ワーナーブラザーズ映画)

∵公式サイト



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原作:「ハリーポッターと賢者の石icon」J・K・ローリング/松岡佑子 訳 静山社¥1,900-
※boople.comにて購入できます。
J・K・ローリングの同名ベストセラー小説の映画化第1弾。額に稲妻形の傷を持つハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は孤児。「両親は自動車事故で死んだ」と聞かされ、亡くなった母の妹にあたるペチュニアおばさん、その夫のバーノンおじさん、息子ダドリーのダーズリー一家に引き取られて暮らしていた。ハリーの部屋は階段下の物置き、洋服はすべてダドリーのお下がり。一家はハリーを毛嫌いしてこき使っていた。ハリーの11才の誕生日が近づいたある日、1通の手紙が届く。宛名には「階段下の物置き内 ハリー・ポッター様」とあるが、友達もいない孤児のハリーが手紙をもらったのは生まれて初めてのことだった。だがその手紙は読む前にバーノンおじさんにとりあげられてしまう。その後も読んでいないことを知っているかのように何度も舞い込む手紙。その度におじさんに取り上げられ続けるが、ハリーの誕生日きっかりにハグリッド(ロビー・コルトレーン)という大男が手紙を持って現われる。やっと読んだその手紙は、ホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証だった。ハグリッドはハリーに真実を明かす。ハリーの両親は偉大な魔法使いで、闇の魔法使いとの闘いで死んでしまったのだということ。そしてハリーの稲妻形の傷はその時につけられたものなのだということ。魔法界を救ったハリーの両親は伝説的な英雄であり、その遺児であるハリーも知らぬ者のない有名人だという。ハリーはかつて両親も学んだホグワーツ魔法魔術学校に入学し、同じ魔法魔術学校に通うハーマイオニー(エマ・ワトソン)やロン(ルパート・グリント)と仲良くなる。立派な魔法使いになるための厳しい勉強や修行の日々が始まったが、ハリーの周りでおかしな事件が起きはじめる。闇の魔法使いがハリーを狙っていたのだ…!

ファンタジー映画は少ない訳ではない。だがこれ程までに人々を夢中にさせる映画はめったにあるものではない。映画館に行く前から、まるで初めてディズニーランドに行く時の様にワクワクさせられる。映画を観た後もテレビでハリー・ポッターのCMをみる度に「また観たいな」という気分になる。2時間32分という長い筈の上映時間があっと言う間に終わってしまう。もっと「ハリー・ポッター」の世界にいたいと願う。だけどエンドロールが流れた時、なんとも言えない充実感に満たされている。自分もハリーと一緒にすこし成長した様な、そんな気分だ。

この映画は原作にかなり忠実に作られていると言う。残念ながら原作は読んでいないのだが、本を読む時のワクワクする気持ち、主人公と一緒に冒険しているような気持ち、ページをめくりながら終わらないで欲しいと願う気持ち、そういったものが失われずに見事に映像化されている、それがハリー・ポッターの魅力の一つだと言えるだろう。続編が公開される来年の冬が楽しみでならない。

Text : nakamura [UNZIP]

「ポッタリアン」という言葉が生れるほど、世界中でブームになっている「ハリー・ポッター」。私と「ハリー・ポッター」との出会いはごく最近。ベストセラーと知っていながらついつい読んでいなかったのである。しかし、映画の公開日もせまり、いよいよ世の中で騒がれてくると、流行りものには目がないという性格が幸いし、とうとう本を購入。しかし、私があわてて買ったのは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」第3巻であり、ショックを…。結局、第1巻を読んだのは、この映画を観た後になってしまった。とにかく、大人でも子供でもワクワクドキドキできる作品。ちょうど20代〜30代、子供のころの夢と冒険の世界を懐かしく思っている人にとっては、「ハリー・ポッター」の世界は期待を裏切らない。また、子供にとっても、特に小学生くらいの年代の子供は、魔法使いの世界でありながら普通の子供と同じ悩みをもっている主人公や学校生活などに共感すことができ、楽しめるのではないだろうか。そして、単純なサクセスストーリーも気持ちを楽に観れるという点で安心していられる。最近、気になるのがCMでよく耳にするあの「ハリー・ポッター」の音楽。なぜかあの音楽を聞くと妙に心が踊るのは、私だけではないはず。そんな人は、魔法にかかりに劇場へ。

Text : imafuku [UNZIP]


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