[キューティ・ブロンド]
2002年4月27日より渋谷東急にてロードショー

監督:ロバート・ルケティック/プロデューサー:マイク・プラット/脚本:カレン・マックラー・ラッツ&キルステン・スミス/出演:リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア、マシュー・デイビス他
(2001年/アメリカ/1時間36分/配給:20世紀フォックス)

エル・ウッズ(リーズ・ウィザースプーン)は、ベル・エア育ちの天然ブロンド娘。ファッション販促を専攻する大学の成績は優秀で、大学一の人気者。自分を磨く努力を惜しまず、日夜ブロンド研究にいそしむ彼女は、100%ビバヒル・ライクな人生をエンジョイ。そんなエルが何よりも心待ちにしていたのは、政治家をめざす恋人ワーナー(マシュー・デイヴィス)のプロポーズの言葉。しかし、運命のデートの日、ワーナーが切り出したのは、予想外の別れの話だった。「君はあまりにもブロンドすぎる。議員の妻にマリリン・モンローはふさわしくない」。まさかの展開に、目の前が真っ暗になるエル。と思いきや、根はあくまでもポジティブなエルのこと。ハーバードのロー・スクールに進学するワーナーが、そこで花嫁候補を見つけるつもりだと気づいた彼女は、自分もハーバードに入ってワーナーとヨリを戻そうとファイトを燃やす。エルは友人の応援を背に日夜猛勉強を開始。その甲斐あって見事、ハーバード・ロースクールの合格通知を手に!天然ブロンド娘が、一人前の法律家としてサクセスをつかんでいく姿を痛快モードで描いた人生応援ムービーである。

周囲の色眼鏡を“めげない&落ち込まない”精神ではじき飛ばし、どこまでも自分らしさを貫きながら胸のすく快進撃を続ける主人公のエル。ブランドファッションに身をつつみ、愛犬(チワワ)ブルーザーとともにハーバード・ロースクールを颯爽と歩く姿は、ウソくさすぎて、観ていてかえって気持ちがいい。また、注目なのがエルのファッションである。60年代初期の雰囲気を取り入れたバービー人形が着ているようなピンクのレザースーツ、胸が大きく開いたピンクのラップドレス、ボッテガ・ヴェネタのピンクのサングラスなどなど。”ピンク”がキーワードとなって展開されるとてもキュートなファッションに、どこのブランドなのだろう、いつか着てみたいなと思ってしまうのは私だけではないはず。そして、実際、西海岸の社交クラブで流行っていたというティファニーのスターリング・シルバー(純銀製)のハートのネックレスとブレスレットがいっそうおしゃれを引き立てている。ひょっとして、日本のギャルたちにも大ブレイクしてしまうかも。アメリカンドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」世代なら、この映画も楽しめること間違いなし。是非、劇場に足を運んでみては?

Text :Imafuku [UNZIP]

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