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【STORY】
教会で誓いあった愛は絶対に不滅、と信じる新妻のジョリーン(ヘザー・グラハム)の元から、結婚598日後、うだつの上がらないカメラマンの夫、カール(ルーク・ウィルソン)が姿をくらました。呆然とするジョーリーン。平静を装い、どうってことない振りをして(いるつもりで)いたが、ある日夫から届いた絵はがきを見て、均衡が崩れてしまう。彼の元へ行こうと決心したジョリーンは、サボテンの絵はがきとその消印を頼りに、車を南に走らせた。2000マイルにも及ぶ旅の末に、テキサスのエル・パソで 新聞に掲載された料理写真に夫の名前を見つけた彼女は、新聞社で夫を見つけ、後をつける。だが、そこで見たのは女性の家へ入っていく夫の姿だった。彼の心を取り戻すべく、周囲を巻き込んでのジョリーンの悪戦苦闘が始まるが、果たして結果は…? 【REVIEW】 永遠の愛を信じて疑わない、思い込みの激しいヒロインをヘザー・グラハムが好演。この映画、とにかくヘザー・グラハムが可愛いのだ。エレガントなドレスに、ハードなアクセサリ、結婚指輪として彫ったタトゥー…というミスマッチなウエディングドレス姿に始まり、カジュアルなファッションも空手スタイルもすべて可愛い。ヘザー・グラハム演じるジョリーンもまた、可愛い女性だ。純粋で誠実だけど、何をしでかすかわからない突飛さも持っている。だけど、可愛い女性なら結婚生活も上手くいくかというとそうではない。ジョリーンは献身的であることに喜びを感じていたが、そこには落とし穴があったのだ。献身的であること、 信じること、は素晴らしいことだが、その誠実さは相手のためにあるのか、それとも自分のためにあるのか…? 「永遠の愛」という理想を保つために奮闘するジョリーンの、正気とも狂気とも取れる行動は時々行き過ぎていて、実際に真似するとエライ目に合いそうだが、ひたむきで常にポジティブ・シンキングな彼女をみていると、応援せずにはいられない。また、夫の浮気相手として出会う女性、カルメン(パトリシア・ヴェラスケス)にも注目。彼女はとても頭のいい魅力的な女性。男運が悪いと嘆きながらも、見切りをつけるのが素早く、新しい恋のチャンスは逃さない。ほとんどの女性は、天衣無縫なジョリーンに憧れながらも、自分ならカルメンの様に生きたいと思うのではないだろうか? Text:nakamura [UNZIP] Copyright (c) 2001 UNZIP |