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Mitten
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『チェブラーシカ』のロマン・カチャーノフ監督傑作品!
忘れていた…やさしくて、せつなくて、なつかしい気持。
REVIEW:
『チェブラーシカ』が愛された理由の一つに、とてもファッション性が高いことがあげられると思う。見なれないロシアの文字、落ち着く配色、心地よいテンポ。そして何より、登場人物たちの愛くるしい動きと美しいストーリー…それは芸術と呼べるものにまで、高められている。そんなカチャーノフ監督のアニメーションをまたスクリーンで見ることができるのだ。今回は『ミトン』『レター』『ママ』の3作品。上映時間30分という短い時間ではあるけれど、またもや可愛い登場人物に心癒される物語。
そして『チェブラーシカ』と同じくカチャーノフ監督とコンビを組んで本編3作品の主人公や小道具などをデザインしているのがレオニード・シュワルツマン。『ミトン』に出てくる、可愛いあみぐるみの子犬や、主人公の着ている洋服、小道具の赤いホーロー鍋等、細かなところまで作り込まれているだけでなく、おシャレなところがにくらしいほど素敵なのだ。中でも『ママ』に出てくるママの色っぽさ!インテリアのセンスといったら、もうノックアウト級!
ちなみに『ミトン』はアニメーション映画界のアカデミー賞とも呼べるアヌシー国際映画祭第一等賞('67)に輝いていて、日本の高畑勲氏をはじめとする多くのアニメーション作家にも刺激を与えた作品。
長い長い冬の夜、ネオンに吸い込まれるのもいいけれど、終電前のちょっとした時間に心温まる映画を見てみてはいかがでしょうか。
Text:fumiko asada
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『ミトン』
2003年12月20日より、ユーロスペースにて公開
(1967年/旧ソ連映画/10分/配給:MOVEJP)
併映作品:
『レター』
(1970年/旧ソ連映画/10分/配給:MOVEJP)
『ママ』
(1972年/旧ソ連映画/10分/配給:MOVEJP)
CREW:
監督:ロマン・カチャーノフ
脚本:ジャンナ・ヴィッテンゾン
美術:レオニード・シュワルツマン
制作:ソユーズムリトフィルムスタジオ
REVIEWER:
fumiko asada
INTERNAL LINK:
特集『チェブラーシカ』
(プチグラ伊藤高さんロングインタビューなど)
EXTERNAL LINK:
『ミトン』公式サイト
BOOK:
DVD:
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