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陽気で面倒見のよいナース・クリビアと風変わりな住人たちが繰り広げる、てんやわんやの大騒動! 【REVIEW】 60年代に連続TVドラマシリーズ「クリビアにおまかせ!」(原題:Ja Zuster Nee Zuster)がはじまったときオランダ中の国民がテレビに釘づけになったという。この人気ドラマシリーズが終了してから30年。映画となって蘇った『クリビアにおまかせ!』、本国オランダでは社会現象となるほどの大ヒットロングラン上映だったとか。 クリビア(ルス・ルカ)は療養所“クリビア・ホーム”を経営する陽気で面倒見のよいナース。しっかり者の彼女は「ドアはバタンと閉めない!」が口癖で、療養所に居着いている風変わりな住人たちのお母さん的存在。一方、隣に住み、いつも騒々しい彼らを忌み嫌う欲張りでイジワルな大家、ミスター・ボーデフォル(パウル・R.コーイ)。彼はクリビアたちを追い出してお金持ちの老人向け高級療養所を作る計画を密かに練っている…。“クリビア・ホーム”を舞台に、クリビア対ボーデフォル、そこで暮らす住人たちとご近所も巻き込んでのドタバタ劇が繰り広げられるミュージカル。 オランダという国のもつ独特なテイストにまずは不思議な感じを受ける。そして、全編に繰り広げられる歌と踊りの、賑やかなこと!登場人物のキャラクターの濃さと60年代に流行したファッションの織りなす色彩が、昔懐かしいコントをみているような、そんな錯覚をおこさせる映画。音楽も『雨に唄えば』風な曲などなど、楽しさいっぱいである。 Text:imafuku [UNZIP] Copyright © 2004 UNZIP |