Four Seasons in the Life of LUDOVIC
小さなテディベアに微笑まずにはいられない
ルドヴィックの春夏秋冬の物語。

REVIEW:
テディベアの誕生から一昨年は100周年を迎え、日本、そして海外でさまざまなイベントが開かれました。幼いころの友達として老若男女を問わず愛され続けてきたテディベアがパペット・アニメーションになって日本公開されます。

命を吹き込まれたベアはルドヴィック。春夏秋冬と4つのシーズンをテーマに人間でいうなら幼児期の主人公が語る不思議な物語。この時期の子供は自分で歩き、ものを考えだすと同時に、社会に飛び出してゆく好奇心がいっぱい。いっぱしに大人ぶっていてそれでいて自己中心的なものの考え方は微笑まずにはいられません。初めて友達が出来た日のこと、すぐ近くの街なのに随分遠くまで冒険したかのような旅、そして架空の友達がいた日々…。ずっと心の隅に眠っていたそんな幼いころの体験を呼び覚ませてくれる映画です。

監督はカナダを代表するアニメーション作家のひとり、コ・ホードマン。1940年オランダ生まれのホードマンは1965年NFB(カナダ国立映画制作庁)に参加するためにカナダへ移住。チェコのアニメーションに影響をうけ、ハンドメイドの風合いを残す数々のアニメーションを制作しました。「ルドヴィック」はもともと孫に見せたい作品ということで着想。作品はどれも独自の風合で多くのアニメーション関係者に愛されています。

日本語吹替は独特の雰囲気を持つタレントのはなさん。はなさんが語るルドヴィックも、注目して見たい!(※吹替版はモーニングショーでの公開)

Text:fumiko asada

Copyright © 2004 UNZIP.
『テディベアのルドヴィック』
2004年4月24日よりユーロスペースにてモーニング・レイトショー公開
(1998〜2002年/カナダ/48分(4作品)/配給:クレストインターナショナル)


CAST&CREW:
監督・アニメーション撮影:コ・ホードマン
脚本:コ・ホードマン、マリー=フランシーヌ・エベール
パペット:リリアン・クリプ
音楽:ダニエル・ラボア
日本語吹替:はな


REVIEWER:
fumiko asada

EXTERNAL LINK:
『テディベアのルドヴィック』公式サイト