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LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE
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STORY:
フランス北東部にある修道院で、キリスト像から血が流れ出る奇妙な事件が起きた。事件を調査するニーマンス警視(ジャン・レノ)は、さらに壁に埋め込まれた死体と、死体の横に書き記された謎の紋章を発見する。また一方で別の捜査を続けていた刑事レダ(ブノワ・マジメル)が出会ったのは、キリストと名乗る正体不明の男だった。二人はそれぞれの事件を調べていくうちに共通の陰謀が浮き上がってきたことを知り、協力しあって事件を解決に導こうとするのだが…。
REVIEW:
前作『クリムゾン・リバー』から約3年。アクションとスリラーが絶妙に入り交じった物語は緻密で見応えたっぷりだったが故に、次回作があるのかも?と思っていたら、本当に作られていました。ついでに、同じスタッフで作るんだろうな〜と思っていたけれど、こちらは大はずれ。『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』では、製作のアラン・ゴールドマンと主演のジャン・レノを除いてスタッフ総入れ替えがありました。アラン的には『エイリアン』シリーズの様に、監督は別でも同じ世界観を共有する作品群にしてみたかったのだとか。すでに『クリムゾン・リバー3』の製作も念頭にあったようですし。
ジャン・レノ演じるニーマンスの相棒はヴァンサン・カッセルに変わり『ピアニスト』『年下のひと』のブノワ・マジメル。監督は脚本も担当していたマチュー・カソヴィッツから『リトル・トム』『いつか、きっと』のオリヴィエ・ダアンにチェンジ。日本ではまだ知名度の低い監督ですが、アラン・ゴールドマンからのご指名があったようです。撮影はベッソン作品でお馴染みのティエリー・アルボガストから、ダアン監督の長年のパートナー、アレックス・ラマルクに。そして脚本はなんとリュック・ベッソン。これはかなり意外。意外ついでにマチュー同様、兼監督もして欲しかったですが、それは欲張りすぎでしょうか。当初、『クリムゾン・リバー』の原作者ジャン=クリストフ・グランジェに続編の企画を持ちかけたようですが、同時期にアランがリュック・ベッソンに話を持ちかけたところ、ベッソンからプロットができたと連絡があり、そのまま脚本をお願いしたようです。
刑事系映画の続編となると、登場人物が同じということ以外なんでもありという中身が多い中で、本作は前作のスタイル〜二人の刑事が追う二つの異なる事件がやがて一つの陰謀につながる展開〜を忠実なまでに踏襲しています。しかも、前半のダンサブルな格闘シーンをはじめ、アルプス山脈での事件やニーマンス刑事の苦手なものの話など、前作を観た人ならさらに楽しめる内容に仕上がっていることも、脚本家リュック・ベッソンの仕事っぷりを十分評価したいところです。
過去には『セブン』や『レザレクション』の様にキリスト教の7つの大罪を題材にした作品や、『エクソシスト』や『オーメン』といった反キリスト教的な作品が作られてきましたが、本作はまたちょっと違う切り口で描かれているのがミソです。ベッソンが繰り出す謎解きに加え、ダアン監督の良くも悪くもざっくりとした質感の映像や編集は、キリストネタにマンネリ感を抱いている方にも、そうじゃない方にもきっと堪能していただけることでしょう。
Text:UTAMARU (KinoKino)
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『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』
2004年5月29日(土)より、日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー
(2004年/フランス/1時間40分/配給:アスミック・エース、GAGA・HUMAX)
CAST&CREW:
監督:オリヴィエ・ダアン
脚本:リュック・ベッソン
製作:アラン・ゴールドマン
出演:ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、クリストファー・リーほか
REVIEWER:
UTAMARU
EXTERNAL LINK:
『クリムゾン・リバー2』公式サイト
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