『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督が、プロデューサーの1人であるサンミン・パークと共に来日、2002年1月11日(金)11:30より新宿・パークハイアット東京39Fにて記者会見が行われた。登場したアメナーバル監督は弱冠29歳、ちょっと知的な青年風のルックスで、まさにアンファン・テリブルといった感じ。なにせ、長編デビュー作はあのアナ・トレント(大人になってちょいオーラはなくなったけど)主演のクレバーな猟奇サスペンス『テシス』(ビデオ題名が『殺人論文』だってくらいクレバーなのだ)。で、第2作『オープン・ユア・アイズ』でペネロペ・クルスを大ブレイクさせ、初来日した第11回東京国際映画祭ではグランプリを受賞。さらにトム・クルーズの目にもとまってリメイク(カヴァー)作『バニラ・スカイ』を生む。そしてこの第3作『アザーズ』では「スペインのアカデミー賞」ゴヤ賞で15部門ノミネート、作品・監督・脚本・撮影・音響・編集・美術・制作進行の8部門受賞。主演に迎えたニコール・キッドマンをゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネート(ニコールはミュージカル・コメディ部門の主演女優賞を『ムーラン・ルージュ』で受賞)させちゃうほどの若手実力派、しかも監督・脚本のみならず音楽まで自分で作っちゃうヒトなのだ。unzipでもファンの多かった『蝶の舌』(ホセ・ルイス・クエルダ監督)の音楽も彼が担当しているのである。ちなみに司会者も最初に説明してるけど、本作はまず昨年8月に全米公開されて初登場第4位、4週に渡って第4位の座をキープしてクチコミで話題を呼び、7週目にして第2位に浮上するという快挙をなしている。監督の地元スペインでも9月に公開され6週連続第1位。イタリアやイギリス、香港、台湾、ブラジル、オーストラリア、メキシコなどでも第1位となるなどの記録的ヒットの上での、満を持しての日本公開なのである。
ってなワケで、記者会見の模様をなるべく完全再現。話題のスターゴシップ禁止、映画の性質上ネタバレ禁止というなかなか取材しにくい作品なのだが、記者の皆さん、ガンバってつっこんでるので行間を読んで見てね。
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