「主人公なりきり」ウケ必至の傑作『8マイル』 |
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すげえ鋭い感想だ。かっこいい論評である。特に「物語構造は完全に『ロッキー』」ってのは、UNZIPの中村編集長も言ってて、なるほどって思ったトコだったのだ。『ロッキー』公開時(76)には僕は11歳だったけど、友達に映画の真似して生卵パカパカ割って呑んでジョギングするヤツがいて、僕も最初試してみてウエエってなったのを思い出したり、でもコンパ芸みたく人前でやる時は、平然と呑んでみせるのが通だってしきたりがあった(←ないない)ので、そういう時は平気なふりしてたっけ……(恥)。『8マイル』でそういうトレーニング・シーンに相当するのは、バスの窓から荒れた街の風景を見ながらブツブツと呟きつつチビっこいノートにリリック[詩]をなぐり書きすることだったりなんだけど、さすがにこの歳だと真似できんかも。余談だけど僕が本気で「主人公なりきり観客」になった最後の思い出ってのは恥ずかしいけど『ニキータ』だったりする。あの夜の映画館で独りで観た後の「凶暴な気分」は結構キョーレツで、今や映画通には馬鹿にされまくってるリュック・ベッソン(製作・脚本の『TAXi3』がもうすぐ公開)を、未だに贔屓目で見てしまうのは、『グラン・ブルー』体験ではなく実は『サブウェイ』や『ニキータ』のせいかも、と今になって気がついたり。こーゆーのも出会うタイミングなんだよなぁ。 ああ、森直人さんは3/2の日記でも『ボウリング・フォー・コロンバイン』を「やっぱりコレは超すごいよ!」と誉めていて、しかも「マイケル・ムーアもマリマン(マリリン・マンソン)も、ほんま“芸人”ですよね。芸人はすごいな。実はエミネムの『8マイル』もそういう要素強い。『8マイル』&『ボウリング〜』はちょっと別格のオーラを放ってます!」とまで言ってるので、凄い共感してしまったり。うう、お友達になりたい。――って、そーゆーのは本人にラブレター書けってば(←いや人見知りするんで…‥←だから自問自答するな)。というわけで、他人の巧い評を引用しただけで、後は「必見!」で終わりたい、んだけどサスガにそれじゃあマズイか。気乗りしないが、もうちょっと考えてみよう。 →次ページへ(1/4) |
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